弥生が助手席で昔の話をしだした・・・
俺が運転手だった頃、青森の帰りにホタテの土産を世田谷通りの路地に入ったところの弥生の家に届けた時のことだ、最初に下り車線にハザードを叩きながら車を停めて後ろの車の進行を妨害しておいて、後ろの観音開きの扉を開けて道に待ってた弥生に手渡しして、次に上り車線に車の頭を突っ込んで路地にバックして入ってユーターンして環八に戻っていった・・・
このときのことを思い出したらしい、大型トラックが狭い道から大通りに曲がる行為は難しいの?って・・・
人で溢れている12月31日のアメヤ横丁にバックで入って魚屋の店先で荷降ろしする仕事もあった、誘導してくれる店員が怒鳴っても誰もどこうとしない、というか、どけないくらい混雑してた、仕方が無いので人が倒れたら車体を力いっぱい叩けと言って最低速でジリ、ジリ店先までつけたこともある・・・
俺は無事故の距離が人より長いのかもしれない、それはたぶん登場してくる人間、近寄ってくる運転手の技術を信用してない、信じていないからなんだと思う、狭い道でスピードを出して真ん中を当たり前のように走ってくる車、一旦停止車線があっても無視して広い道に入ってくる車、なんでもありの車社会だから俺は青信号でも左右に首を振りながら入っていく、争いごとはメンドクセーから高速三車線で追い越し車線に入っても1台抜いたら真ん中の車線に直ぐ戻るし追い越し車線で後ろから煽られることなんかない、万が一煽られてもハザードを叩いてノロノロしてるのを謝って直ぐ左ウインカーを叩いて道を譲る意思表示をしてる、嫌がらせを受けて殴られるのもエアーガンで脅されたりしたら自分がコワイ・・・(笑)
小象のころ、わざとのろのろ走って火のついたタバコを後ろに投げたり、飲みかけのコーヒー缶を後ろに投げて揉め事を起してた連れがいた、若い頃はなんでもありなんだと思っていたら今の時代は40代でも50代でも60代でも車に乗ると人が変わるらしい・・・