親の務め・・・

小学生の女児を持つ日本人の母親が言う、子供が習い事をしたいと言ったら習い事をさせる、高校へ行きたいと言えば行かせる、それが私立だとしても行かせるのが親の務めだという、当然大学進学にしても同じ考えなんだろう・・・

タイでのことだ、小さな町にもナイトバザールがあってその真ん中にフードコートがある、両側に小さな飲食店が無数に並んでその正面に民族舞踊やバンド演奏を繰り返し演奏する舞台があって、真ん中には200以上のテーブルが並んで、客は気に入った店から料理やビールを買ってきて、それぞれのテーブルで飲み食いしている、大勢の大人が飲食しているし大人が連れている子供たちもいる・・・

腰掛けてる俺の横に小学校4年生ぐらいの女児が来た、椅子に座った俺と目の高さが同じぐらいだ、プラスチックのかごに茹でたピーナツを入れている、たくさん入っている一袋が20バーツ(60円ぐらい)だと言う、笑顔でねだっているわけじゃあない、買って欲しいと媚を売ってるんじゃあない、テーブル席で親に笑顔で甘えたり騒いでいる自分と同じぐらいの歳の子供たちの姿も見ないようにしているのか、薄汚れた服を着て緊張している顔は「物乞いなんかじゃないよ! 可哀想なんかじゃないよ! 」って、プライドの塊が俺の横に立っている・・・

「20バーツ・・・」って、言いながら膝の上の解放軍バックの中に手を入れる、頭の中がクルクル回っていく、籠の中には4袋有る、俺が全部買ったらこの女児は情けをかけられたと感じてプライドが傷つく、さっき国境で小僧に日本語で「女、子供・・・」と、声かけられたときにたくさんの写真に写っていた子供たちと同じぐらいの歳の女児・・・

解放軍バックに手を入れて顔を上げない俺、20バーツ札を握り締めている、間があく、見上げる女児と目が合う、女児に笑顔なんか無い、心配顔だ、もう少し待って、もう一度顔を下げる、同行者から声がかかった、「わたし、20バーツありますよ!」 20バーツ札が出た、丁半駒揃いました・・・

俺の20バーツ札と合わせて二袋、これならいいだろう、日本人の男二人がテーブルの上に山盛りの天ぷらと寿司を並べて食事してるんだから・・・

俺はこの女児がヘルプミーと書いた紙を持ってきたら買わない・・・

大人が女児をだしにしてカネを集める行為を憎む・・・

おやすみなさい・・・いい夢を・・・

 

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